今回は「超エリートな奥様の慰謝料請求に驚きました」の浮気調査事例をご紹介します。
依頼者:奥様(I様34歳) 対象者:旦那様
調査場所:岐阜県恵那市
依頼内容
依頼者は以前愛知県でキャビンアテンダントをしていたI様34歳。
初対面の時からハキハキとして、お話も非常に論理的でした。
頭の回転がはやく、見るからのエリートな印象でした。
「調査はこの金額でお願いします。証拠が取れなくても途中でストップしてください。それ以上必要はありませんので。」と事前に支払える金額を明示。
「私がリサーチしたところ、旦那様は半年前から浮気しています。年齢は30代前後だと思います。私や旦那の趣味ではないアーティストのCDが置いてありましたので。」
奥様は、感情を交えずに冷静な分析をしていて、取り乱した様子は微塵も感じられませんでした。
これには私たち探偵も驚きました。
調査内容
奥様から、浮気の証拠が取れるであろう日時をかなり具体的に教えてもらっていたので、無駄うちがなく取り掛かることが出来ました。また、当日になり、旦那様の外出に張り込んでほしいと連絡がくるっこともありましたが、その際は「〇色のポロシャツに〇色の短パン、〇色の靴」など、かなり具体的に旦那様の格好を説明していただけるので、旦那様の特定もスムーズに出来ました。
調査結果
旦那様は毎回、電車に乗って出かけていくので、調査員も見失わないように二人体制で尾行しました。
一人は同じ車両にのり、もう一人は隣の車両でマークするなどして徹底的に調査します。
旦那様は、毎回同様の行動に出ました。
毎回同じ駅で電車を降り、電車から歩いて10分ほどにあるマンションに向かいます。
エレベーターに乗り、5階で降りていく旦那様。
一度部屋に入ると、毎回部屋から数時間は出てこず、数時間後に旦那様がマンションを後にし、自宅に帰ります。
おそらく愛人の家だと思われるが、旦那様が部屋から出てくる時には女性と会話をしているようでしたが、女性が部屋の外まで出てくることはありませんでした。
ついに奥様から頂いた調査時間では愛人の姿をとらえることはできませんでした。
確保が出来たのは、愛人の家だと思われる部屋。愛人と旦那様の会話の声、声からするとやはり、奥様が予想していた通り、30代の女性の声のように聞こえました。
今回、愛人との決定的な証拠は取れておらず、一般的に浮気により有利な条件で離婚をしたい場合、もう少し調査を続け、不貞行為の証拠や相手の詳しい情報を押さえる事が必要でした。
しかし、今回は奥様から頂いた調査時間が尽きてしまったので、ここで調査を終了する形となりました。
まとめ
数日後、奥様に調査結果をお伝えしました。
奥様は淡々とした様子で調査結果を聞いていました。
「今回、愛人宅は特定できましたが、証拠写真を撮るにはさらなる調査が必要です。」
と説明しましたが、奥様はすぐに答えました。
「ここまでで十分です。今回はお世話になりました。これで旦那と離婚出来ます。」
一般的に、不倫の証拠が撮れていない場合、旦那様と離婚する場合、こちらが不利になってしまいます。
しかし、奥様は考えがあるようでした。
後日の連絡によると、奥様は、あたかも旦那様の不倫の証拠写真が撮れているかのようにふるまい、慰謝料請求の金額の交渉を進めていったのだと言います。旦那様は上場企業の執行役員を務め、年収は3000万円以上あります。交渉次第で相当額慰謝料金額を吊り上げられると考えての行動でした。
結果的に、旦那様から慰謝料請求と財産分与を合わせて、合計5000万円も手に入れ、円満離婚を成立させてしまったのでした。
この案件から、証拠が弱くても、やり方によっては効果的に活用できる場合あるという点を学ぶことが出来ました。
しかし、これはあくまで特別な例です。
通常の人には言い逃れ出来ない不貞の証拠をきっちり取って慰謝料請求に臨む事をオススメします。